(62)for the time being の意味と文構造は?
For the time being, I’ll be in my room doing a lot of writing.
しばらくは、たくさん文章を書いたりしながら家にいることにするよ。
for the time being は
「しばらくは」「とりあえずは」
という意味の表現で、
文頭や文末でよく使われますが、
「そういう意味なので
丸暗記してください!」
と言われても、
何となくモヤモヤしませんか?
もちろん、人によって
学習タイプ(※)は違うので、
モヤモヤの感じ方には
個人差はあると思いますが、
特に私みたいな
「なぜタイプ」の人の場合は、
「どうしてそうなるのか?」や
「他の表現との共通点は?」
というところを考えるのが
好きな人が多いと思います。
※ご参考:4つの学習タイプ
なぜタイプ
⇒ 理由や目的を知りたい
何タイプ
⇒ 事実やデータを知りたい
どうやってタイプ
⇒ 具体的なステップを知りたい
今すぐタイプ
⇒ 今すぐできることを知りたい
さて、for the time being という表現ですが、
私は、次のように捉えるのが良いと思います。
for:~の間に
the time:動名詞の意味上の主語
being:存在の be 動詞(ある)の動名詞
つまり、the time と being の間には
「主語-述語の関係」があって、
for the time being
時間がある間には
というのが直訳であり、
この表現を使うときの
感覚だということです。
そして、この言い回しを
よりくだけた日本語に言い換えると、
for the time being
時間がある間には
=しばらくは、とりあえずは
になりますよね。
ということで、蓋を開けてみると、
for the time being は丸暗記するような
表現ではなかったというワケです。
動名詞の意味上の主語を
「所有格」または「目的格」で
表すという点については、
英語学習ボックスの動画講義でも
解説しています。
今日の話がピンと来なければ、
自粛ライフの気分転換として
振り返ってみるのもいいでしょう。
⇒ https://eigo-box.jp/mypage/
何にせよ、
「the time が動名詞 being の
意味上の主語なのでは?」
と気付けるかどうかが
大切なポイントだと思います。
今回の表現に限らず、
動名詞の意味上の主語が
「目的格」で表されてしまうと、
私たちはそれを
(意味上の主語-述語の関係を)
見落としてしまいやすいので。
途中で補足したように、
すべての人の学習タイプが
同じというわけではないですし、
そうあるべきだとも思っていませんが、
今日みたいに
「どうしてそうなるのか?」に
注目して学ぶと、
理解できる喜びや楽しさを
モチベーションにして
学んでいけますよね。
また、記憶にも残りやすいと思います。
それでは、これからも
あなたの英文法と英語のスキルが
飛躍することを願って。
またメールします。