どんな言葉を使うのか?
チームのみんなへ
「私の価値観かもしれないけど……」
「あの人とは価値観が合うんだよね~」
「価値観は人それぞれ」
このように、日常で「価値観」という言葉を耳にすることは多いと思いますが、そもそも「価値観」とは何でしょうか?
Wikipedia さんによると「何に価値があると認めるかに関する考え方」とのことですが、けっこうフワッとしてますよね(笑) 未来との繋がりを見て、もう少し明確に言語化するならば、価値観とは「何かの判断をするときの判断基準」だと言えます。
例えば、価値観のランキング上位に「安定」がある人は、何かを選択するときに自分により安定をもたらしてくれる選択をしますし、ランキング上位に「健康」がある人は、健康を害さないかどうかという評価軸で判断をします。このように、価値観とは判断基準のことです。
そして、私たちが持っている「価値観」というものは、すべて「言葉」からきていて、「言葉」がなければ「価値観」を持つことはできません。明確な言語を持たない動植物には、価値観というものはなさそうですよね。
何が言いたいかというと、言葉によって価値観が形成されていくので、「チームでどんな言葉を使うのか?」を要所では大事にしたいということです。
例えば、私たちのチームは全員が同じ権限を持つフラットな組織なので、「スタッフ」や「従業員」という上下関係を連想させる言葉ではなく、「チームメンバー」という言葉を使っています。もちろん、私もチームメンバーの一員です。
また、これは受け売りなのですが、English Grammar Academy に参加している人のことを「受講生」とは呼ばず「参加者」と呼ぶようにもしています。受講生というと受動的な感じがして、参加者というと能動的な感じがするからです。
もちろん、共通言語をルール化しようとか、そういうアンバー組織的な考えではありません。一つの生命体として自然と「どんな言葉を使うのか」がまとまっていくといいなと思っています。