(74)前置詞 beyond の使い方
前置詞の beyond は
「を越えて」「の向こう側に」という
場所を表す前置詞として有名ですが、
物理的な場所だけでなく、
概念的な場所(範囲)を
表す場合にも使われます。
It’s beyond me.
私(の理解できる範囲)を越えています。
⇒ 私にはわかりません。
Your beauty is beyond description.
あなたの美しさは表現(できる範囲)を越えている。
⇒ あなたは言葉では言い表せないほど美しい。
This somehow seems beyond the pale.
ちょっと柵(囲い)を越えているように思える。
⇒ これはちょっと常識外れのように思える。
※ここでの pale は「柵」
という意味の名詞ですね。
「範囲を越えている」という意味合いから、
否定的なニュアンスを感じ取ることも
できるのではないでしょうか。
さて、これを踏まえて、
次の英文の文構造と意味を
考えておきましょう。
I really think you’re fixated on this for some reason that is beyond me.
どんな文構造で、
どんな意味だと思いますか?
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文法的には、先行詞 reason を
関係詞節 that is beyond me が
修飾しているというところが
一応のポイントですね。
I really think (that) you’re fixated on this for some reason that is beyond me.
私には理解できない何らかの理由で、あなたはこのことに執着しているんだと思います。
ちなみに、
「先行詞が reason なら、
関係副詞 why を使うべきじゃないの?」
と思ったとしたら要注意です。
reason ならば why
place ならば where
と考えてしまうのは、
英文法(語順のルール)の学び方が
土台からズレている可能性が
とても高いからです。
いずれにしても、
英文法(語順のルール)を
丸暗記ではなく論理的に理解して
身に付けていきたいとしたら、
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それでは、またメールします。