(77)疑問詞 where と接続詞 where の違い
大人の夏期講習(全3回)に
参加していた人にとっては
復習になる内容だと思いますが、
疑問詞 where と接続詞 where には、
どんな違いがあると思いますか?
「え、めっちゃ簡単じゃん!」
「疑問詞の where は『どこ』って意味で、
接続詞の where は『〜するところで』
っていう意味でしょ?」
もちろん、それも一つの違いです。
ただ、あなたが英文法を学ぶ目的が、
英語の語順をマスターして、
理解力(読む・聞く)や
表現力(話す・書く)を
着実に伸ばしていくことだとしたら、
もっと広い目で見たときの違いも
押さえておいた方がいいでしょう。
ちなみに、
英文法(語順のルール)をある程度
体系化して身に付けている人であれば、
具体的な英文を挙げなくても、
この時点で、疑問詞 where と接続詞 where の
違いが見えているはずです。
疑問詞 where と接続詞 where の
もっと広い目で見たときの違いとは……
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そう、「節の品詞」がまったく違いますよね。
◆疑問詞 where を使った表現
I know where he is from.
彼がどこから来たか知ってるよ。
⇒ where 以下が「名詞節」になっている
(where 以下は他動詞 know の目的語O)
◆接続詞 where を使った表現
Put it back where you found it.
見つけた場所に戻してね。
⇒ where 以下が「副詞節」になっている
(見つけた場所に → 戻す)
このように、
”where he is from” や
”where you found it” といった
「節全体の品詞の違い」に
注目するようにすると、
文全体の文構造(語順)が
かなり把握しやすくなります。
もちろん、聞いて分かるのと
自分で考えられるのは別なので、
こうした広い視野を身に付けるには、
多くの英文に触れて、
自分の考えが合っているのか
間違っているのかを、
一文ずつ確認していく必要があります。
それでは、またメールしますね。