(94)比較表現を学ぶときのポイント
as large as や larger than などの比較表現は、
教科書で出てくるだけでなく、
日常的にもよく使われる表現です。
それこそ、比較表現の中でも
悪者扱いされがちな
“no + 比較級 + than”
(いわゆる『鯨の構文』)ですら、
普段使いされています。
例えば、
I spend no less than 2 hours per day checking Twitter.
(私はツイッターをチェックするのに一日に2時間も費やしている。)
といった具合です。
※ここでの no less than 2 hours が
なぜ「2時間も」という意味になるのかは、
English Grammar Academy の第三部で
詳しくお話ししています。
こうした比較表現、特に、
原級比較(as large as)
比較級(larger than)
最上級(the largest)
を学ぶときには、
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● 形容詞の働きに注目する
● 形容詞が作る「文型」に注目する
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というのがポイントです。
理由はシンプルで、
比較級や最上級になる言葉は
ほとんどが「形容詞」だからです。
もちろん、副詞も、
比較級や最上級になりますが、
数で言うと形容詞の方が圧倒的に多いです。
(そもそも母数が違う。)
そして、形容詞が作る文型と言えば……
そう、第2文型(SVC)と
第5文型(SVOC)ですよね。
比較級や最上級が
(もちろん原級比較もですが)
「形容詞」だということは、
第2文型(SVC)や第5文型(SVOC)の
補語Cの位置にそれらが置かれうる
ということです。
英文法(語順のルール)を学んでいると、
どうしても「表現そのもの」に
目を奪われてしまいがちですが、
「品詞」や「文型」に目を向けると、
これまでに学んできたこととの
共通点が見えてきます。
比較表現を学ぶときには、ぜひ、
● 形容詞の働き
● 形容詞が作る文型
などに注目してみてください。
比較表現「が」苦手だと思っていたけれど、
実は「第5文型(SVOC)を甘くみていた」
といったこともあるかもしれません。
English Grammar Academy では、
あらゆる単元や表現を
「品詞」や「文型」に紐付けることで
理解を深めていきます。
それでは、またメールしますね。