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(67)「その設問は不適切です!」

 2020/05/30 英文法のメールセミナー
 

先週のメールセミナーで、
unless(~しない限り)という
接続詞の使い方を学ぶために、
 
 
「『与えられるものがない限りは……』
というのを英語で表すとしたら、
あなたはどう表現しますか?」
 
 
という質問をしましたが、
 
 
この内容に対して、
こんな興味深いメッセージを
いただきました。
 
 
****************
 
 
森様
 
 
今回の設問は不適切です。
 
 
「与えられるものがない限りは……」
 
 
この設問における森さんの意図は、
今の若者言葉でいう「与えれるもの」ですね?
 
 
上の設問では「こっちに分け前が
無い限りは・・・」と、
普通は受動態に読みませんか。
 
 
「(私が)与えられるものがない限りは……」も、
「(私【に】)寄与できるものがない限りは……」
とすべきでしょう。
 
 
<ここまで>
 
 
****************
 
 
このメッセージへの回答は
メールの「*追伸」で行うとして、
せっかくの機会なので、
 
 
「その設問は不適切です」
 
 
を英語で表現するとしたら、
どんな表現ができるかを
考えておきましょう。
 
 
英文法(語順のルール)というよりは、
英単語の知識が必要そうですね。
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
appropriate(適当な、適切な)
という形容詞がありますが、
この否定形を使って、
 
 
Your question is inappropriate.
その設問は不適切です。
 
 
と表現できそうですね。
 
 
今日のメールみたいに、
文脈や前後関係、ストーリーがあると、
英単語は記憶しやすいものです。
 
 
丸暗記ではなく、
ストーリーと関連付けながら
英単語を覚えていけるように、
 
 
YouTubeチャンネル
「英単語ボックス」では、
すべての英単語に対して
例文(ストーリー)を与えています。
 
 
基本的な英単語が網羅できたら、
TOEIC・英検・ビジネス英語・日常会話など、
それぞれに特化した英単語の動画も
生産していくので、
楽しみにしていてください。
 
 
※ご参考:
ストーリーで英単語を記憶する
「英単語ボックス」>>

 
 
それでは、またメールします。
 
 
 
*追伸
 
メッセージをくれた方のおかげで、
inappropriate(不適切な)という
単語の知識が一つ増えましたね。
 
 
さて、
 
 
「与えられるものがない限りは……」
 
 
という言い回しですが、
 
 
・言葉の意味は絶対的なものではなく、
 文脈(繋がり)によって決まる
 
 
・日本語の「られる」には、
 可能の意味も受け身の意味もある
 
 
ということを踏まえると、私は、
 
 
「可能にも受け身にも取れるなあ」
 
 
「どちらで捉えるかは、
その人の思考習慣によりそうだなあ」
 
 
と思っています。
 
 
(と言うか、そう思いながら
先週のメールは書いていました。)
 
 
つまり、
 
 
「自分から与える」という発想が
習慣になっている人は、
 
 
「自分が与えるものがない限りは」
という能動的な意味だと認識して、
 
 
「人から奪う」という発想が
習慣になっている人は、
 
 
「こっちに分け前がない限りは」
という受動的な意味だと認識する、
 
 
そんな傾向がありそうだなあ
ということです。
 
 
「与えられるものがない限りは……」
 
 
あなたはこの表現を、
どちらの意味で解釈しましたか?
 
 

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