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(63)ご質問「この doing は何なの?」

 2020/05/02 英文法のメールセミナー
 

前回のメールセミナーでは、
for the time being(しばらくは)
という表現について、
以下の英文を使って説明しました。
 
 
For the time being, I’ll be in my room doing a lot of writing.
しばらくは、たくさん文章を書いたりしながら家にいることにするよ。
 
 
「the time と being の間に、
意味上の主語-述語の関係がある」

 
 
というところがポイントでしたね。
 
 
※詳しくはこちら
https://ei-box.com/mail-seminar/062/
 
 
さて、この英文について、
 
 
「 ”doing a lot of writing” は
文法的にはどう考えたらいいですか?
何となく意味はわかるのですが……」
 
 
というご質問をいただいたので、
今日のメールセミナーでは、
その点について補足をします。
 
 
しますが、
まずはあなた自身の頭を使って、
 
 
I’ll be in my room doing a lot of writing.
 
 
がどんな文構造なのかを
考えてみるといいと思います。
 
 
この表現での doing a lot of writing は……
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
そう、分詞構文(副詞句)ですね。
 
 
I’ll be in my room(部屋にいるよ)で
文の形が出来上がっているので、
 
 
doing a lot of writing は
修飾語M(形容詞句 or 副詞句)
ということになりますが、
 
 
room を修飾する形容詞句だと考えると、
 
 
たくさんの文章を書いている部屋
(=部屋「が」文章を書く)
 
 
という繋がりになってしまい、
変ですよね。
 
 
一方、修飾語Mは修飾語Mでも、
動詞 will be(いるつもりだよ)を
修飾する副詞句だと考えると、
 
 
「たくさんの文章を書きながら
部屋にいるつもりだよ」
 
 
という繋がりなので、
意味が通りますよね。
 
 
同じ doing という形でも、
 
 
動名詞は「名詞」
現在分詞は「形容詞」
分詞構文は「副詞」

 
 
といった明確かつシンプルな
違いがあります。
 
 
ということで、
今回はカンマはなかったですが、
doing a lot of writing は
分詞構文(副詞句)ということです。
 
 
英文法さんを悪者扱いしたい人たちからは、
「分詞構文なんて使わない!」
と言われがちですが、
 
 
こうしたカジュアルな表現でも、
普通に分詞構文は使われています。
 
 
私からすると、
「分詞構文は使われない」のではなく、
「分詞構文だと気付いていない人が多い」
というところです。
 
 
それでは、これからも
あなたの英文法と英語のスキルが
飛躍することを願って。
 
 
またメールします。
 
 
 
*追伸
 
毎月最終金曜日の20:00から行っている
EGAのオンライン勉強会ですが、
 
 
昨日もみなさんのおかげで、
普段とは違った角度から
学びを深められる時間になりました。
 
 
リアルタイムで出席された方、
ありがとうございました。
 
 
スピーカー(発言者)か
オブザーバー(傍聴者)かを選んで
出席してもらっていますが、
 
 
スピーカーとして出席する人が
少しずつ増えてきて、
いいなと思います。
 
 
「わかりやすく発言できるかどうかではなく、
発言する行為そのものに価値がある」
 
 
という価値観を、
EGAのオンライン勉強会の価値観として
もっと定着させていきたいなと思いました。
 
 

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