(67)「その設問は不適切です!」
先週のメールセミナーで、
unless(~しない限り)という
接続詞の使い方を学ぶために、
「『与えられるものがない限りは……』
というのを英語で表すとしたら、
あなたはどう表現しますか?」
という質問をしましたが、
この内容に対して、
こんな興味深いメッセージを
いただきました。
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森様
今回の設問は不適切です。
「与えられるものがない限りは……」
この設問における森さんの意図は、
今の若者言葉でいう「与えれるもの」ですね?
上の設問では「こっちに分け前が
無い限りは・・・」と、
普通は受動態に読みませんか。
「(私が)与えられるものがない限りは……」も、
「(私【に】)寄与できるものがない限りは……」
とすべきでしょう。
<ここまで>
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このメッセージへの回答は
メールの「*追伸」で行うとして、
せっかくの機会なので、
「その設問は不適切です」
を英語で表現するとしたら、
どんな表現ができるかを
考えておきましょう。
英文法(語順のルール)というよりは、
英単語の知識が必要そうですね。
・
・
・
・
・
・
・
appropriate(適当な、適切な)
という形容詞がありますが、
この否定形を使って、
Your question is inappropriate.
その設問は不適切です。
と表現できそうですね。
今日のメールみたいに、
文脈や前後関係、ストーリーがあると、
英単語は記憶しやすいものです。
丸暗記ではなく、
ストーリーと関連付けながら
英単語を覚えていけるように、
YouTubeチャンネル
「英単語ボックス」では、
すべての英単語に対して
例文(ストーリー)を与えています。
基本的な英単語が網羅できたら、
TOEIC・英検・ビジネス英語・日常会話など、
それぞれに特化した英単語の動画も
生産していくので、
楽しみにしていてください。
※ご参考:
ストーリーで英単語を記憶する
「英単語ボックス」>>
それでは、またメールします。
*追伸
メッセージをくれた方のおかげで、
inappropriate(不適切な)という
単語の知識が一つ増えましたね。
さて、
「与えられるものがない限りは……」
という言い回しですが、
・言葉の意味は絶対的なものではなく、
文脈(繋がり)によって決まる
・日本語の「られる」には、
可能の意味も受け身の意味もある
ということを踏まえると、私は、
「可能にも受け身にも取れるなあ」
「どちらで捉えるかは、
その人の思考習慣によりそうだなあ」
と思っています。
(と言うか、そう思いながら
先週のメールは書いていました。)
つまり、
「自分から与える」という発想が
習慣になっている人は、
「自分が与えるものがない限りは」
という能動的な意味だと認識して、
「人から奪う」という発想が
習慣になっている人は、
「こっちに分け前がない限りは」
という受動的な意味だと認識する、
そんな傾向がありそうだなあ
ということです。
「与えられるものがない限りは……」
あなたはこの表現を、
どちらの意味で解釈しましたか?