「自分らしく働く」とは?
チームのみんなへ from 森達郎
今の日本の多くの組織では、「自分の良い(とされている)面だけを見せて、悪い(とされている)面は家に置いてくる」ということが当たり前になっています。
例えば、価値観として「規則」や「慣習」を重んじる学校という組織では、「決まり通りであること」や「今までやってきた方法に合っていること」が良しとされるので、それ以外の部分、例えば、「本当は決まり通りにやるのが苦手な自分」や「もっと別の方法を考えてチャレンジしてみたい自分」を家に置いてくることになります。先生でも生徒でも。
また、「達成」や「合理性」といった価値観を最重要視している会社では、「成果に繋がること」や「誰もが納得できる合理的な理由があること」が正義なので、「人生における感情的な不安」や「不完全な自分」をさらけ出すことができません。
けれども、私たちのチームの基本的な価値観には、「すべては繋がっている」「全体は部分の合計ではない」というものがあります。これは、いわゆるビジネスの部分にだけ当てはまるものではなく、チームにおける自身の在り方にも言えることです。(そうでないと、そもそもビジネスと自分自身の在り方の間の繋がりを無視してしまっていることになりますよね。)
ですので、EIボックスで仕事をするときには、強みと弱みの両方を合わせ持ったいつものあなたでいてくれてOKです。私も、普段の自分を偽ったり、背伸びをしたり、何かのキャラを演じて本来の自分から離れることはしたくありませんし、できません(笑)
逆に、自分の良い面だけ見せて、弱みをさらけ出せず、人を支配しようとするような人は、私たちのチームには合わないでしょう。
今書いていて思いましたが、自分らしく働くって、そういうことだと思うんですよね。強みと弱みの両方を持ったいつもの自分のまま、得意なことで自己実現をする働き方です。関わる人に対して自分の良い(とされる)面だけを見せているのは、自分らしく働けていない証拠ですね。
弱みや悩みを隠すことに意志力を使うくらいなら、強みや才能をより活かせる環境づくりに意志力を使っていきましょう。