助言プロセスに慣れよう!
チームのみんなへ
メンバー一人ひとりが経済的にも時間的にも精神的にも豊かになれるチームの土台として、私が今、特に重要だと思っているのは、前回のブログでお話しした「誰もがリーダー(問題に気付いた人がリーダー)」という価値観です。
そして、この価値観を具体的な行動に落とし込むためのツールが、ティール組織(進化型組織)で採用されていることが多い「助言プロセス」です。
ある問題に気付いた場合の反応として、一般的によくあるのは、
A. 解決策を誰かに尋ねて、実行する
B. 解決策を考えて、承認を得て、実行する
というものだと思います。(見て見ぬ振りをする、解決責任を押し付け合うは論外として。)
ただ、AもBも、ティール組織(進化型組織)の在り方からは外れます。
A. 解決策を誰かに尋ねて、実行する
⇒ 仕方がない場合もあるが、チーム全体としての視野が広がらない
B. 解決策を考えて、承認を得て、実行する
⇒ 上下関係が前提になっていて、フラットな関係ではない
これに対して、ティール組織(進化型組織)では、次のような過程を経て意思決定・問題解決を行います。
C. ある意思決定によって影響を受けるすべての人に助言を求め、助言を参考にした上で、意思決定を行う(承認は求めない)
ただ、これがけっこう抽象的で、「助言プロセスのやり方がイマイチわからない……」というところもあると思うので、最近の業務であったやり取りを例に、助言プロセスとその他の意思決定プロセスの違いを見てみることにしましょう。
◆例1:ある業務を依頼する担当者を探している中で
「複数人に同時にメッセージで相談していますか? それともひとりに絞ってメッセージ送っていますか?」
↓ 助言プロセス化するなら……
「複数人に同時にメッセージで相談しようと思いますが、何か助言はありますか?」
◆例2:あるライティング教材の購入について
「○○さんのライティング教材(20,000円)を買いたいのですが、EIボックスのお金を使ってもいいですか?」
↓ 助言プロセス化するなら……
「ライティングスキル向上のため、○○さんのライティング教材(20,000円)を買いたいと思っています。ライティングスキルを磨けば、商品作りやサイト作りにより貢献できるようになるので。EIボックスのお金を使って買いたいと思うのですが、購入に関して、何か助言はありますか?」
と、こんな感じですね。正直、私もまだ腑に落ちていないところもあるので、私のコミュニケーションが助言プロセスとかけ離れている場合には、率直に教えてほしいと思っています。いずれにしても、助言プロセスを意識した意思決定、コミュニケーションをやっていきましょう。