(75)which か? where か?
先週のメールセミナーでは、
前置詞 beyond の使い方に加えて、
関係詞の話も少し出てきましたね。
基本的なことですが大切なことなので、
今日のメールセミナーでは、
「関係代名詞と関係副詞の違い」
について確認をしておきましょう。
早速ですが、次の表現だと、
a. that/which(関係代名詞)
b. where(関係副詞)
のどちらを使うのが適切だと思いますか?
I really love Mexican food and I want someone to take me to a new Mexican restaurant ( ) I haven’t tried yet.
and の後ろの文構造(語順)を
よく考えてみましょう。
適切なのは……
・
・
・
・
・
・
・
ここは、
a. that/which(関係代名詞)
が適切ですね。
I really love Mexican food and I want someone to take me to a new Mexican restaurant (that/which) I haven’t tried yet.
理由は、try が他動詞なので、
2つの文に分けたときに
先行詞 restaurant を
代名詞 it で繰り返すことになるからです。
I want someone to take me to a new Mexican restaurant ( ) I haven’t tried yet.
↓
1文目:関係詞節以外
I want someone to take me to a new Mexican restaurant
+
2文目:関係詞節(先行詞を繰り返す)
I haven’t tried IT yet.
この代名詞 IT が、
関係代名詞 that や which に
姿を変えるわけですね。
「restaurant が『場所』だから、
関係副詞 where のはずだ!」
と考えてしまうのは、
英文法のルールを無視した
危険運転だということです。
・関係詞が出てきたら2つの文に分ける
(=関係詞節の中の文構造「だけ」を考える)
・関係代名詞は「(代)名詞」が姿を変えたもの、
関係副詞は「副詞(句)」が姿を変えたもの
こうしたアプローチや知識を
「知っているかどうか」ではなく、
「実践できているかどうか」が重要ですね。
どうやら関係詞を制覇するためにも、
やはり「品詞と文型」が
土台になっているようです。
それでは、またメールします。
*追伸
ちなみに、and の後ろの文は
第何文型になっているか、
どんな意味なのかわかりましたか?
I want someone to take me to a new Mexican restaurant (that/which) I haven’t tried yet.
want + 人 + to do(人に〜してほしい)
という形の第5文型(SVOC)ですね。
目的語Oである「人」と to do の間には、
「主語−述語の関係」があり、
これこそ第5文型(SVOC)の特徴です。
I really love Mexican food and I want someone to take me to a new Mexican restaurant (that/which) I haven’t tried yet.
私は本当にメキシコ料理が好きなので、試したことのない(行ったことのない)お店に誰かに連れて行ってほしい。